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自動火災報知設備の誤作動について

10月になりこれからどんどん冷え込み、寒い日が続くようになります。

そんな寒さが続く時期にこんなニュースがありました。

<28日夕から29日朝にかけ、長崎市内を中心に火災報知機の誤作動が相次いだ。市消防局などによると、28日午後4時頃から29日午前9時までに報知機による通報が約20件あり、消防隊員が出動したが、すべて誤作動だった。

消防庁予防課などによると、火災報知機は大きく「煙感知器」と「熱感知器」の2種類に分けられるが、煙感知器の場合、気温の変化で内部に発生した結露が、煙の粒子と同じような光の乱反射を起こし、誤作動させることがある。熱感知器も高熱に反応するが、急激な温度変化にも作動するという。

同局は「通報は1日に多くて6,7件程度。これだけの件数があるのは珍しい」とし、誤作動の原因について「気温が上昇したことで湿度が高くなって反応したのではないか」と話している。

長崎地方気象台によると、長崎市は28日正午の気温が9.8度、湿度は76%だったが、29日午前0時には気温15.7度、湿度89%まで上昇していた。>

2016年01月30日 Copyright Ⓒ The Yomiuri Shimbun

 

先週末、西日本では記録的な寒波に見舞われ、大雪となりましたが、その後の天候の回復が原因で上記のような誤作動が発生する事態となったようです。

弊社でも寒さが厳しい時期は、感知器の誤報の連絡も増える時期です。今回は自動火災報知設備の誤作動時の対応について簡単にお話しさせていただきます。

 

step1.感知器差動場所の特定

・非常ベル、サイレン、音声警報などが鳴動しますが慌てずに「受信機」に向かいます。

・「地区表示窓」に作動した感知器等のある場所(警戒区域)が点灯していますので、備え付けの「警戒区域図」で場所を確認し、感知器の作動した場所へ向かいます。

※その際、火災であった場合に備え「消火器」を持っていくと良いでしょう。

 

※「受信機」と「地区表示窓」と「警戒区域一覧図」

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step2.火災・非火災の判断と対応

・火災発生⇒初期消火・119番通報・避難誘導等を行う。

・非火災⇒受信機の「音響停止・地区音響停止スイッチ」で非常ベル等を止めます。

※この段階では「火災復旧スイッチ」は押さないでください。誤作動の原因が分からなくなってしまいます。

 

step3.発信機の確認

けたたましいベル・サイレンが鳴りやみ一安心ですが、何が原因だったのか確認しましょう。

「発信機」(非常ベル等を鳴らす押しボタン)が押されていないか。(受信機の発信機灯の有無と、直接現場で確認。)

・押されていた⇒カバー等を開け、ボタンを戻し復旧します。⇒「step5」

・押されていない、または特定できない⇒「step4」

※発信機

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step4.感知器の確認

作動している感知器は「確認表示灯」が点灯していますので受信機窓に表示された警戒区域の感知器をひとつづつ確認していきます。

・確認灯の点灯している感知器を特定できた。⇒「step5」

・感知器を特定できない、確認灯がついていない。(古い感知器等、一部確認灯のない感知器もあります。)⇒「step5」

※熱感知器(作動状態)

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step5.火災復旧とその後の措置

「火災復旧スイッチ」を押し、「表示窓」が消灯するか確認します。

・消灯後、再発なしの場合

「音響停止スイッチ」を元に戻し、受信機を通常監視状態に戻します。これまでの状況を弊社をはじめとした消防設備士に報告し誤作動感知器の交換等、適切な措置をとります。

・消灯しない、または消灯しても再発してしまう場合

⇒その場で誤作動の原因が分からなかった場合は我々、消防設備士の出番です。これまでの手順を踏んでいただいてあれば、我々としても仕事がしやすくなります。具体的には、受信機と外部配線を切り離し、感知器ひとつずつ不備がないか確認、不具合箇所の絞り込みを行います。

以上、自動火災報知設備誤作動時の対応の一例でした。

消防署の方のお話によりますと、誤作動が頻繁に続くと、人は次第に無関心になっていき、警報を耳にしても他人ごとになってしまうそうです。

私自身も、毎日のように非常ベルを自ら鳴らす身として、身を引き締めなければなりません。

この記事にたまたま目を通していただいた方が、火災報知機のベルの音を聞いたときに適切な対応を取っていただけたら幸いです^^

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